事故物件のイメージが変わる?映画『ルームロンダリング』が教えてくれた、幽霊との優しい付き合い方

日記

先日、映画『ルームロンダリング』を視聴しました。

まず惹かれたのが、そのタイトルです。「マネーロンダリング(資金洗浄)」という言葉は耳に馴染みがありますが、「ルームロンダリング」という造語は初めて聞きました。「部屋を洗浄する」とは一体どういうことなのか、そのキャッチーな響きに一気に興味が湧いたのです。

実は私、仕事の関係で実際に「事故物件」を扱った経験があります。不動産業界において、告知事項のある事故物件は非常にデリケートな存在です。しかし、現実の世界では映画のように「事故物件に短期間住み込んで履歴を浄化する」といった専門の請負業者は存在しません。実務的な苦労を知っているからこそ、フィクションとしての「ルームロンダリング」という設定が非常に新鮮に映りました。

池田エライザさんの新たな一面に魅了されて

主演を務めるのは、池田エライザさん。正直に申し上げると、これまではそれほど関心のある女優さんではありませんでした。しかし、今作で演じている「御子(みこ)」というキャラクターを観て、その考えが180度変わりました。
人付き合いが苦手で、どこか世捨て人のような雰囲気を纏いながらも、幽霊たちの未練に寄り添ってしまう不器用な優しさ。彼女のアンニュイな表情と、独特のファッション、そしてスクリーンから漂う透明感に、気づけばすっかりファンになってしまいました。

「怖くない」幽霊映画がくれる、心のゆとり

「幽霊が出てくる映画」と聞くと、どうしてもホラーや心霊現象を想像して身構えてしまうかもしれません。しかし、この作品に恐怖演出はほとんどありません。

そこに登場する幽霊たちは、生前にやり残したことがあったり、誰かに想いを伝えたかったりと、どこか人間臭い存在ばかりです。不本意な形でこの世を去ってしまった彼らが、御子との交流を通じて成仏していく過程は、むしろ観る側の心をホッコリと温めてくれます。

孤独な少女と、未練を残した幽霊たち。奇妙な共同生活を通じて描かれるのは、死者の無念よりも「残された時間をどう生きるか」という前向きなメッセージでした。

「事故物件」という少し重いテーマを扱いながらも、観終わった後には心がふんわりと軽くなるような、不思議な魅力を持った作品です。ちょっと疲れた時や、優しい気持ちになりたい夜に、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

無料で観れるちょっとおすすめの作品です。